アロマテラピーやメディカルハーブ療法などを実践している方々のための雑誌“セラピスト”6月号に福島にあるバイオダイナミック農法と自然農法を取り入れた農園についての特集記事が載っています。農園の名前はマグノリア農園。チェルノブイリの原発事故のあと、放射線量が劇的に低かったのが、バイオダイナミック農法や自然農法を行っている農地だったそうです。そこで、福島でも東日本大震災の後に設立されたNPO法人マグノリアの灯が、放射能に汚染されてしまった大地のためにバイオダイナミック農法に取り組むようになり、放射能レベルを基準値以下に保てるようにしてから、農園を運営できるようにしたそうです。
日本にはバイオダイナミック農法の農場が各地にいくつもありますが、福島での取り組みなんて、応援したいですね。バイオダイナミック農法は、調剤を何種類も用意したり、種まきカレンダーに沿って農作業を行ったり、通常の農業よりもさらにいろいろ手間がかかります。種まきカレンダーに記載された農作業を行う日は、果菜、花菜、葉菜、根菜に加えて農作業を行ってはいけない日(休耕日)があるため、例えば、週末に大根の種をまこうか、と思っても、その日が花采の日だったり、休耕日だったら、農作業は行えません。(この農作業の日の分類は、惑星の動きによって割り出すため毎年変わります。)
そのため、ちょっと週末だけプチ農業というわけにはいかないのです。なので、この農法に取り組んでいる方々には、エールを送りたいです。
また、この号の“セラピスト”ですが、ネイチャーワールドの玉井社長と、セラピストのおのころ心平さんの対談までのっていて、おすすめです。
(この記事のトップの写真は、バイオダイナミック農法の農場ですが、イギリスのものです)