1.鑑賞する
カレンデュラの花は輝くようなオレンジ色で、ものすごいパワーを発しているのを感じます。魅入ってしまうような力があります。見ているだけで癒されるような気がします。ハーバリスト達が「気分が明るくなる」とか「心を強くする」と言ったのもうなずけます。
2.ハーブティーにする
生花、乾燥した花のどちらも使えます。花自体は美しく輝いているのですが、ハーブティーにすると独特の味がします。キク科の花なので、どことなくキクの香りがして味自体も甘くもないし、お茶のようでもないしで、飲みやすいとは言い難いです。私は、これにレモンバームの乾燥させたものを少々混ぜて飲んだりします。他には、ホーリーバジルもおすすめです。味が格段にアップして、飲みやすくなります。お好みの他のハーブを混ぜることをお勧めします。
3.食材として使う
乾燥した花びらをクッキー生地やパン生地に混ぜ込むことができます。焼きあがるとオレンジの花びらがアクセントになって素敵です。ブイヨンに加えたりサラダの添え物にもできます。また、カレンデュラを発酵させて作った生の酵素酢というものもあります。サラダにドレッシングとして使うとよさそうです。
4.お湯に浸して浸剤をつくる
水を沸騰させて少し置き、冷ました熱湯に乾燥させた花弁を浸し、浸剤をつくります。できた浸剤を冷やし、それを令湿布に使います。消炎、皮膚粘膜の保護に用いられます。
5.植物油につけて浸出油をつくる
植物の成分は油に溶け出る性質があるため、カレンデュラの場合は、乾燥させた花弁を植物オイルに漬け込み、成分をこの中に浸出させます。通常、植物オイル(スイートアーモンドオイル等)と、全量の10パーセントとなる小麦胚芽オイルを酸化防止のために混ぜて、漬け込むオイルを作ります。このオイルに乾燥花弁を1か月くらい漬けてできあがりです。できた浸出油を直接肌に塗り、皮膚粘膜の修復、保護に使います。これをミツロウと混ぜて軟膏を作ることもできます。
6.アルコールにつけて浸出剤をつくる
花びらをウオッカやホワイトリカー等の無臭蒸留酒に漬け込み、水に溶けにくい有効成分をアルコールの中に浸出させます。メディカルハーブ療法とホメオパシー療法では、作り方等が違っていて、メディカルハーブでは、乾燥,または生の花びらを漬け込み浸出させたものをチンキ剤(Tincture)と呼び、ホメオパシーでは、生の花を漬け込み浸出させたものをマザーティンクチャー(Mother tincture)と呼んでいます。アルコ-ルの度数は、植物に含まれる水分量で変わってきたりします。この二つは、推奨する摂取量が違っています。メディカルハーブでは、一日3回5mlを水に溶かしてとり、ホメオパシーでは、10滴を500ccのミネラルウオーターに溶かして一日かけてとることを推奨しています。ホメオパシーでは、このマザーティンクチャーを“引き裂かれた心や体の傷を癒す。ホメオパシー版抗生物質”としています。
引用:「ハーブ・マザーチンクチャー」 由井寅子 ホメオパシー出版 2003年
7.精油(エッセンシャルオイル)にする
カレンデュラの精油はあるのですが、市場に出回ることはめったにないそうです。私は一度だけ見たことがあるのですが、使用したことはありません。膣カンジタ症に効く強力な抗真菌効果があるということです。
8.ホメオパシーのレメディーにする
ホメオパシーのレメディーは、原材料を天文学的数字まで希釈浸透して作るので、今まで述べてきたやり方での原物質の成分を含んでいません。カレンデュラのレメディーのテーマは“引き裂かれた心や体の傷を癒す”ということです。
引用:「ホメオパシー in Japan」 由井寅子 ホメオパシー出版 2003年
9.フラワーエッセンスをつくる
カレンデュラの花はフラワーエッセンスとしても使われています。“書き言葉や話し言葉の想像力を高め、 ことばによるコミュニケーションの大切さを教え”、“特に、看護、教育、カウンセリング、文筆業等の仕事に従事している人には貴重なエッセンス”ということです。
引用: 「フラワーエッセンスハンドブック」 フラワーエッセンス普及協会
右側が、カレンデュラのフラワーエッセンス、左側がそれを水で薄めて作るドゥセージボトルです。作り方は、用意したボトルにミネラルウオーターを26ccくらい、ブランデーを6ccくらい入れ、エッセンスを2~4滴くらい入れて作ります。とり方は2~4滴を1日3~4回とります。取り終わるのに1か月くらいかかります。このように使用した結果、エッセンスの大幅な節約になり、全然へらないため、以前、買ったものをずっとキープ。中身は、半永久的に持つといわれています。(一応消費期限は表示)また、このボトルは、この写真にあるスポイトの役目を果たすピぺットの上部の白い部分が、シリコンで作られているものが絶対におすすめです。耐久性があり、熱に強いです。ゴム製のものだと、すぐに劣化して、穴が開いたり、溶けたりするということがよくありました。
以上が、カレンデュラの使い方いろいろです。カレンデュラは、アレルギー物質に指定されていないのですが、キク科の花のフラワーエッセンスで、アレルギーが悪化した話を読んだことがあります。原物質が入っておらず、好転反応なのかな?という気もしますが、このような例もあるみたいです。
フラワーエッセンスを初めて作ったエドワード・バッチ博士の住んでいた家。正面から見たほうが有名ですが、これは、裏庭から見た建物。現在、Dr.エドワードバッチセンターとして使われています。