植物の力で抗菌、抗ウイルス対策

アロマポットと精油2つ

今年(2020年)は新型コロナウイルスの感染拡大で世界中が大変なことになってしまいましたが、中世ヨーロッパでも恐ろしい疫病、ペストが大流行して多くの人命が失われるという事態が起こりました。ペストはペスト菌がネズミからノミ、人間へとうつる細菌性の伝染病です。そんな中、医師たちは頭に鳥の頭のようなフードをかぶり、そのくちばしに当たる部分にハーブを詰めて自ら感染を予防しつつ、患者を診察したそうです。又、ラベンダー畑や薬草園で働いていた人々もこの疫病にかからずに済みました。中世の昔から植物のパワーが用いられてきた証ですね。

一方、ウイルス性の感染症にも植物のパワーで対抗することが可能です。精油を用いる場合、抗ウイルス作用を持つものはいくつかあり、インフルエンザウイルス対策には、ティートリーとユーカリの組み合わせ、ヘルペスウイルスには、レモンやローズマリーが効果的です。また、日本の植物だと、ヒノキ、モミ、クロモジがおすすめです。ヒノキ風呂なんてあるくらいですから、日本人も昔から、植物のパワーを有効活用してきたという事ですね。

我が家では、インフルエンザ対策として、ティートリーとユーカリを使用しています。ただし、どちらもパワフルでいかにも効きそうですが、消毒薬のような独特の香り。なので、日本産の北海道モミの精油も加えて使用しています。北海道モミの香りは、他の2つよりも甘い感じの香りがします。これらをアロマポットに入れて、部屋中に芳香が行き渡らせるようにしたり、または、スプレーを作りマスクの内側にシュッと一吹きして使用しています。

スプレーの作り方は、10mlの携行スプレーとして作る場合、ボトルの5分の1くらいまで無水エタノールを入れ、そこに、ティートリー、ユーカリ、北海道モミの精油を各1~2滴くらいづつ入れ、精製水を注げば完成です。精油は、無水エタノール(アルコール)に溶ける性質があります。なお、使用するスプレーボトルは、アロマ用の溶けないものでなくてはいけません。

今は新型コロナウイルスが大流行していて、この組み合わせがそれに有効かは不明ですが、とりあえず、この3つを日常的に用いることにしています。

ティートリーとユーカリの精油
ティートリーとユーカリの精油
北海道モミの精油
日本産の北海道モミの精油
アロマポットと精油2つ
このアロマポットは木のようにみえますが、プラスチック製です